エッセイ

読了 : 『村上ラヂオ』 – 村上春樹

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はじめに

初めてのエッセイの感想となりました。随筆ではなく、エッセイ。

ということで、最初の作品は、メディアがこぞって毎年ノーベル文学賞を噂する村上春樹の『村上ラヂオ』です!

 

『村上ラヂオ』

作者: 村上春樹 (1949-)

出身国: 日本

発行年: 2001年

 

あらすじ、というか概要

雑誌『anan』で一年間掲載されたコラムに加筆修正して出版したこの作品。『anan』読んだことないんですが、表紙のイメージとは違って昔は村上春樹に書かせたりしてたんですね。意外です。

この本に本に関してはあらすじ書いても仕方ないので、好きなエピソードとお気に入りの一言を書いてみようか、と。

 

好きだったエピソード

滋養のある音楽

しかしこういう映画ってできればビデオじゃなく、映画館の椅子に座って、親密な暗闇の中で、まわりを音楽に取まかれて見たいものですね。そうしないとうまくはまりこんでこないものもある。

Netflixにしろ、Huluにしろ、動画配信サービス全盛の中、映画観にいく意味は大事なのかもしれません。オリエンタリズムのように、対比的なものとしてその価値は上がってきている気がしますね。

高校生の頃、シアター・N・渋谷に『アンダーグラウンド』を見に行ったことが懐かしい。鑑賞中に寝てはないけど。今でもすごい良い思い出だし、あの映画が今の僕を作った。

https://eiga.com/news/20111223/9/

もっとも、僕はNetflixもHuluも両方入ってて、『ROMA/ローマ』はすごい良かったです笑

「リストランテの夜」

でも、その当事者の男性だけは、無心にずるずるずると、いかにも幸福そうにパスタをすすり続けていた。

普段家で箸でパスタを食べていたので、これを雑食やってしまいました。良い思い出。

うなぎ

「うなぎ屋に入り、うなぎを注文して食べる」という一連の手順を踏むだけで、そこで何か一つの思いが完結したと言う、一種儀式的な感触がある。

すごい分かる。僕はこれを、うどんかステーキでやってしまう…。あと、「ひと昔前のポーランド映画っぽい湿った仄かな光の中で」という表現、『ニーチェの馬』を思い出した。あれは、ハンガリーだけど。

ロードス島の上空で

というか実際の話、あのときに僕の一部は死んでしまったとさえ思う。

こういった稀有な経験の一つ一つが作家としての味になるのかなぁ、とか思ったけども、そう思うこと自体が野暮なのかもしれない。

柿ピー問題の根は深い

自分の中に半ば強制的に「柿ピー分配システム」を確立し、その特別な制度(レジーム)の中に、偏屈でささやかな個人的喜びを見いだしているのである。

「アメトーーーク」の「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」を思い出した笑

跳ぶ前に見るのも悪くない

もう一度若くなって、最初から人生をやり直せるとしたら、やりなおしたいですか、と質問されたら、「いやあ、もういいです」と答えるしかない。

自分も職業が普通ではないので、人生をやり直したいか、と言われたら絶対に嫌だと答えると思います。後悔は腐るほどあっても、全部やり直すのはストレスすぎるよ…

人生をやり直すといえば、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』を思い出したけど、あれもすごい大変そうだしなぁ。

りんごの気持ち

だってウィンドウズにはりんごのマークがついていないんだもの。

Macユーザーの雑食ですが、村上春樹もMac党で少し嬉しかった、というだけ。マッキントッシュの意味を初めて知りました。

すき焼きが好き

たしかに乱暴なタイトルなんだけど、それはそれでよかったのかもしれない。

『上を向いて歩こう』が『Sukiyaki』という洋題になっていたとは。この曲といえば、前回オリンピックのラグビー七人制の日本代表がチームソングとして、チーム内で歌っていたなあ、と。

太巻きと野球場

人生は人の事情にはおかまいなく勝手に流れていく。

タイトルからは想像つかないテーマ、この話の展開がこの本の魅力なんですよね。

コロッケとの蜜月

「コロッケのもと」は見るみる柔らかくなり、死せるオフェリアのように致命的に損なわれて行った。

冷蔵庫が壊れて腐り始めた食べ物を「オフェリア」と例えた文章がかつてあってだろうか?いや、ありません(反語)。

これでいいや

そして今思いかえしてみて言えるのは、「どうやら彼女たちは、ハンサムだからという理由から、僕を好きになったのではないみたいだ」ということです。

僕はハンサムではないのでね、自分の容姿をこんな風に捉えるようにします笑

食堂車があればいいのに

それというのも、世の中に食堂車なんて見かけなくなっちゃたから。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』は食堂車での会話から主人公とヒロインが仲良くなるわけだけど、それに憧れているのが僕です。いつか行ってみたいな、食堂車。ユーロトレインの。

けんかをしない

人間って他人に褒められると、それにこたえようとして無理をするものだから。そこで本来の自分を見失ってしまうケースが少なくない。

これから、僕も自分のことを教養に乏しく、背も低くて、運もカネもないやつだと思うよう使用。そんなことなかなか思えないんですけどね。うん。

ゴルフってそんなに面白いのかな

帽子をかぶる代わりに、あのナイキのマークを額に入れ墨しちゃったらどうだろう。

安西水丸の絵が大好きでした。WOWOW内の番組、「W座からの招待状」の作品は欠かさず見ていました。ただ、安西水丸さんが亡くなってから、次第にバイトと授業が忙しくなり、映画を見る量が減っていき、今映画熱が再発しています。好きだったなあ、映画の前の絵と詩。

さよならを言うことは

人間というのはたぶん何かあってすとんと死ぬんじゃなくて、すこしずついろんなものを積み重ねながら死んでいくものなんだね。

幼い頃から人より、出会いと別れを繰り返してきた方だと思いますが、まさに今この瞬間も僕は死んでいるのかもしれない。

 

細かいことはさておき

一番好きな本の種類はエッセイなのかもしれない。読書にのめり込んだきっかけは椎名誠だし。

オードリー若林の『ナナメの夕暮れ』も嫌いじゃなかったな。同時期に読んだ椎名誠の『春画』の方が好きだったけどもね。

エッセイを読むと、何となく漠然とした「自我」というか、単なる自分の選好なのかもしれないが、とにかく自分に対して思いを馳せてしまうのでした。

 

雑食青年

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