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読了 : 『絶望 名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決』 – 頭木弘樹 訳

投稿日:2019年3月30日 更新日:

はじめに

行きつけの書店の店主の方からオススメしていただきました!もともと、魔術的リアリズムに近くて遠い表現をしている『変身』は好きな作品の一つです。ゲーテは読んだことがまだありませんが、これを機に読んでみようと思います。

 

『絶望 名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決』

作者: 頭木弘樹

出身国: カフカ→チェコ、ゲーテ→ドイツ、

発行年: 2018年

 

あらすじ、というか概要

職業、家庭環境、様々な共通項がある「希望の作家」ゲーテと「絶望の作家」カフカの名言の対比をしている作品です。

 

好きだった言葉

3. 自分はOK×自分はNG

目立たない生涯。目立つ失敗。(カフカ)

半沢直樹で描かれる銀行員のキャリアを思い出しちゃいますね。世知辛い世の中です。

4. チャンスをつかむ×チャンスに背を向ける

わたしたちが将来こうありたいと願うのは、自分にその資質があると予感しているからこそで、いずれは実現することを、今は夢みているのである。(ゲーテ)

僕もこのブログには、資質があると信じています。()

そうはいっても、無理にやってもだめなことはある。精神力だけではうまくいかないときは、好機の到来を待たなければならない。(ゲーテ)

Googleのデータサイエンティスト尾崎さんも同じようなことをおっしゃっています。努力なしに運は勝ち取れませんね。(自戒を込めて)

5. 行動する×引きこもる

たくさんの切っ先が僕の内部に入り込もうとしている。振り払おうと頑張って見ても、切っ先をもっと深く押し込むことになるだけだ。(カフカ)

こういう気持ちになるときある〜〜っていう言葉です。

やるべきと確信していることを、やりとげるだけの力は、誰にでも、まだ残っているものだ。(ゲーテ)

善は急げ、ですね。いつでもやるべきと思えばやれる。

6. 生きる喜び×生きづらさ

苦痛が残していったものを味わえ!苦しみも、過ぎてしまえば、甘い。(ゲーテ)

あとで笑い話に、そう強く生きたいものです。

よくわからなくなることがあります。人間はどうやって、「陽気」という概念を見つけ出したのか。どうやら、悲しみの反対のものとして、考え出しただけのようです。(カフカ)

人間失格』の、「コメ」「トラ」のくだりを思い出しました。

7. 仕事のやりがい×仕事が苦痛

仕事の重圧は、いいものだ。それから解放されたとき、こことは一段と自由になり、人生はいっそう楽しくなる。仕事もせず、ただ快適に過ごしている人ほど、みじめなものはない。そんな人には、どんな天の恵みも、ただ不快なだけだろう。(ゲーテ)

プレッシャーのない仕事って単なる作業でやる気だでないですよね。

力をつくして働くものよ、おまえは手に入れられる、お前は期待していい。(ゲーテ)

野望は常に持ち続けたいですね。

11. 親を超える×親に圧迫される

父の苦労話を聞くのは不快だ。今の若いもの、とくに自分の子供たちの恵まれた境遇について、たえずあてこすりながら、自分が若い頃に辛抱しなければならなかった苦労について話す。父は確かにそういう苦労をしたし、ぼくはたしかにそういう苦労をしなかったが、だからといって、ぼくのほうが父よりも幸福だったということにはならないのだ。父はそのことを理解しようとはしない。(カフカ)

古代エジプトでも「今の若い奴は〜」という話があった、というのは有名な話ですね。

12. 病から健康へ×健康から病へ

朝も昼も夜も頑張れば、いい夜になる。(カフカ)

1日頑張って、ビールを飲みながら読む本。至福です。

13. ゲーテ=カフカ

われわれの救いは死だ。だが、この死ではない。(ゲーテ)

自殺、ダメゼッタイ。自殺するエネルギーを他のものに昇華しよう。

 

細かいことはさておき

好きな名言を並べた今回の感想ですが、僕の戯言よりも言葉の背景にあるストーリーや著者の解説が一番の魅力だと思います!

 

雑食青年

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